
皆さん、埼玉県に国内最大級の台湾のお宮があるということをご存じでしょうか。埼玉県に長年住んでいながらひろみんママが知ったのはつい最近のことです。
たまたま近くまで行く用事があったのでちょっと寄ってみたのですが、思っていたよりも素晴らしい建築でびっくり!まるで台湾観光をしているようでした。
詳しくご紹介しますのでぜひご参考になさってください。
聖天宮(せいてんきゅう)とは

お宮の名称は五千頭の龍が昇る聖天宮。中国台湾三大宗教の1つである「道教」のお宮で、国内最大級といわれています。
建てられている場所は埼玉県坂戸市。なぜ埼玉のこの地にこのような台湾のお宮が建てられたのでしょうか。不思議ですよね。
聖天宮が竣工されるまで
台湾では神様に願掛けをしたのち、祈願成就すると感謝の意味をこめて個人でお宮を建てる風習があるそうです。
坂戸にある聖天宮もその1つで、創設者は台湾出身の康國典(こうこくてん)という人物。この方は40代に大病を患ったのですが聖天宮のご本尊とのご縁で、7年間の闘病を経て治癒されたそうです。
台湾で暮らしていた康國典はもちろん台湾でお宮を建てるつもりだったのですが、ご本尊の導きによりこの地(埼玉県坂戸市)に建てることになったとか。
わざわざ台湾から宮大工を呼び寄せて15年という長い年月をかけて、平成7年(1995年)に竣工されました。

基本情報
名称 | 宗教法人 聖天宮(せいてんきゅう) |
所在地 | 〒350-0209 埼玉県坂戸市塚越51-1 |
TEL | 049-281-1161 |
拝観時間 | 10:00~16:00 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 大人:500円 中学生:250円 小学生以下:無料 |
駐車場 | 120台(無料) |
駐車場

駐車場はかなり広くて、大型バスも10台駐車可能です。団体様も観光で訪れます。
拝観料割引サービス
以下の会員証のご提示で拝観料が50円引きになります。
●JAFカード
●タイムズクラブ
お持ちの方は忘れずに。
アクセス
●お車で
関越自動車道鶴ヶ島IC 坂戸出口から3.5㎞
関越自動車道坂戸ICから1.5㎞
●公共交通機関で
東武東上線 若葉駅(東口)より東武バス「戸宮交差点前」下車徒歩3分

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聖天宮参拝レポート

それでは実際に聖天宮を参拝した様子をご紹介します。
中国台湾三大宗教の1つ「道教」は私たち日本人にとってはあまり馴染みがないと思いますが、神社仏閣好きのひろみんママは入る前から興味深々。
日本の神社も素敵なところが多いですが、それとは全く違った雰囲気で、一言で言うなら豪華絢爛といったところです。
五千頭の龍が昇る聖天宮
聖天宮にはその名の通り、龍をモチーフとした装飾や彫刻が5千もあるそうです。数えることはできませんでしたが、とにかくあらゆるところで龍を見ることができます。
日本でも龍神様が祀られいたり、龍にまつわる神社が多く存在しますね。龍神は龍が天に昇るイメージから成功と発展の象徴とされています。

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天門から入場

こちらが聖天宮の入口である「天門」です。たくさんの龍の装飾に圧倒されます。門の左手に受付がありますので、そちらで拝観料を支払います。
平日で混雑していなかったのでのんびり拝観できそうです。
この天門前では毎週土曜日の早朝に太極拳が行われていて、どなたでも自由に参加できるそうですよ。詳しくは公式HPでご確認ください。
前殿

天門を抜けると広いスペースがあり、その先に「前殿」が現れました。天門よりもさらに豪華で重厚な造りです。

前殿の外側には九龍柱(左)と獅子(右)がお出迎えしてくれています。
九龍柱は一柱の岩から彫られたもので、龍の頭を数えると9つあります。彫りが深くて、石を彫ったものとは思えないほど繊細な造りです。
獅子は必ず雄雌一対で飾られていて、写っているのは雌の獅子です。首に掛けられた鈴の下には子供の獅子もいますね。雄は「陽」メスは「陰」の象徴だそうです。

前殿の中に入ると、赤を基調とした柱が目立ちます。この先が本殿になりますが、その前に台湾式のおみくじを試してみたいと思います。
台湾式おみくじ

テーブルの上に台湾おみくじが置いてあります。ガラスの向こうに見えるのが本殿です。
両サイドの柱にはたくさんのおみくじが付けらています。日本の神社にあるおみくじ掛けのようなものですね。
日本のおみくじはただ引くだけですが台湾式はちょっと方法が違います。

台の上には説明ボードと竹の棒、そしてなにやら柿ピーのような形をした木製のものが置かれています。2つでセットのようです。
片面には「陰」、その裏面には「陽」と書かれています。
とりあえずボードの手順を確認しながらやってみることに。

まず、本殿に向かって合掌・一礼をします。その後籤竹(チャムテエッ)と言われる竹の棒を引きます。籤竹は男性用と女性用とで分かれています。
私が引いた籤竹には「第五十四首」と書かれていました。54番ということですね。

木製の置物は「神杯」と言われるもので、台湾式のおみくじでは重要な役割を担っています。籤竹を引いたあとにこちらの神杯を使います。
神杯一対を両手に持って、"先ほど引いた籤竹の番号でよろしいでしょうか"と神様に問いながら床へ落とします。

道教では「陽」=はじまり、「陰」=終わりを意味すると言われています。
上を向いた陰と陽の組み合わせによって神様の答えが異なるそうです。
●「陰」と「陽」・・・・はじまりと終わりが揃ったのでその番号でOK
●「陽」と「陽」・・・・再度神杯を落とし神様に尋ねましょう
●「陰」と「陰」・・・・終わりを意味する「陰」が2つ揃ってしまったので、最初からやり直し
陰と陰が揃ってしまったら、籤竹を引くところからやり直しなんですね。

神様のOKがでたら、引き出しから自分の番号のおみくじをいただきましょう。
おみくじは持ち帰って何度も読み直すのが台湾スタイルですが、日本のように柱にくくり付けて帰ってもOKです。
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本殿

おみくじが終わったらいよいよ本殿で参拝となります。こちらにも龍がいたるところにいますね。本殿前には一枚岩で彫られた九頭の龍が出迎えてくれます。

こちらが「九龍網」です。"九頭の龍は万物を網羅する神様の威厳を表し、また永久の「久(きゅう)」として縁起の良い数でもある"と書かれています。

台湾のお宮に参拝するのはもちろん初めてです。どうやってお参りすればいいのか・・・ちょっと不安に感じながら神様のもとへ。

やはり本殿内が一番豪華できらびやかな装飾になっており、さらに迫力があります。
写真だと小さくてはっきり見えないですが、正面奥に座られている三体が本尊である「三清道祖(さんせいどうそ)」です。
本殿内は写真撮影ができる場所が制限されているため、この大きさが限界でした。三清道祖は人間界の運勢を司る道教最高位の三神です。
三清道祖
右側 | 道徳天尊 (どうとくてんそん) | 万物を道徳へ導く神様 |
中央 | 元始天尊 (げんしてんそん) | 天地創造の神様 万物の成り立ちを司る |
左側 | 霊寶天尊 (れいほうてんそん) | 万物に魂を司る神様 |
参拝

本殿には2名のガイドさんがいらっしゃいました。とても親切で神様のことや日本の神社仏閣との違いなど説明してくださいます。

参拝方法
通常の参拝では3本のお線香を購入します。ご本尊が三神いらっしゃるからですね。お線香は3本500円です。なお線香6本と神紙を捧げる本格参拝(1,000円)も選べます。
〈参拝の手順〉
①外にある天公炉の前で合掌と一礼をする
②お線香に火をつける
③お線香を持って三神の前にひざまずく(不自由な方は立ったままでもOK)
④心の中でご本尊のお名前「三清道祖様、神々様」と言い、自己紹介をする
⑤お願い事は詳しくお伝えする
⑥お線香を炉に立てる
⑦三神の前に戻り再びひざまずき、頭を下げて合掌を12回繰り返す
最後に頭を下げる時は台に手をつけるのですが、女性は手の甲を、男性は手のひらをつけるそうです。

聖天宮お守り

本殿でお守りが購入できます。おすすめは森羅万象を表している八角形の「聖天宮お守り」です。
性別・生まれ年の色・いただきたいご利益によって180パターンの中から1つを選ぶことができるんです。

ご利益は10種類から選べます。ひろみんママが選んだのは「生意財典」と言うご利益。財運や商売繁盛を願うものです。
お守りをいただいたあとに、本殿内の炉に立てたお線香の煙に3周くぐらせます。台湾の御守りは日本の神社のように1年ごと買い換える必要はなく一生持ち続けていいとのこと。
次回参拝するときはそのお守りを持参し、再び炉の煙にくぐらせると効果が持続するそうです。

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