今回ご紹介するのは栃木県日光市の歴史ある神社「日光東照宮」です。
日光東照宮は日本屈指のパワースポットとして、国内外から多くの観光客が訪れ賑わっています。豪華絢爛な社殿群は一見の価値ありです。
見どころなどを詳しくご紹介しますので、ぜひご参考になさってくださいね。
日光東照宮とは
日光東照宮は栃木県日光市にあり、世界遺産「日光の社寺」の1つです。日本全国の東照宮の総本社的存在となります。
東照宮には江戸幕府をひらいた徳川家康を東照大権現(とうしょうだいごんげん)という神としてお祀りしています。
徳川家康は、当時100年以上に渡って続いていた戦乱の時代を、武力によって終わらせた英雄として歴史に名を残す人物です。
基本情報
所在地 | 〒321-1431 栃木県日光市山内2301 |
TEL | 0288-54-0560 |
拝観時間 | 4月~10月 9:00~17:00 11月~3月 9:00~16:00 (受付は閉門30分前に終了) |
料金 | 大人(高校生以上):1600円 小・中学生:550円 |
駐車場 | 駐車可能台数200台 バイク:400円 普通車:600円 マイクロバス:1200円 |
公式HP | 日光東照宮公式HP |
駐車場について
東照宮に一番近い駐車場は「東照宮大駐車場」で、表参道を通らずにアクセスできる近道があります。坂道をあまり歩かないで済むので、足腰に自信のない方におすすめです。
その他にも東照宮の周りには市営駐車場などが多く点在しています。
今回我が家が利用したのはこちらの「日光山輪王寺第2駐車場」です。輪王寺も参拝したい方には便利な駐車場だと思います。
東照宮の第一鳥居までもそんなに遠くありません。
収容台数は100台ほど。駐車料金は平日・土日祝日関係なく1日500円です。
アクセス
●公共交通機関で
JR日光線:日光駅または東武日光線:東武日光駅より、世界遺産めぐりバス「表参道」下車徒歩4分
●お車で
日光宇都宮道路 日光ICから約5分
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日光東照宮 参拝レポート
それでは実際に参拝した様子を見ていきましょう。東照宮の見どころをしっかりめぐると、所要時間はおおよそ1時間です。
さらに家康公の墓所である奥宮まで参拝に行かれる場合は、プラス30分みてください。
参道から石鳥居
石鳥居まで真っすぐ伸びる参道は、道幅も広く参道脇に連なる杉の木がとても迫力があります。
ゆっくりと景色を楽しみながら神聖な参道を歩いて行くと、心が清らかになっていくようです。
参道の先に現われたのは徳川の家紋とともに「東照宮」と書かれた石碑です。こちらは家康公没後300年祭が行われた1913年に建てられたもの。
この石碑の文字を書いた人物をご存じでしょうか。なんと新紙幣発行で話題となっている渋沢栄一氏なんだそうです!!新一万円札の肖像になった方ですね。
渋沢氏は15代将軍 徳川慶喜の家臣だったとか。ちょっとした豆知識ですよね♪訪れた際はぜひ写真に収めましょう。
図解 渋沢栄一と「論語と算盤」 [ 齋藤孝 ]33歳の決断で有名企業500社を育てた渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え [ 渋澤 健 ]こちらが一の鳥居となる石鳥居です。高さ9.2m、柱間6.7m、柱の太さは3.6mあり、重要文化財として指定されています。
五重塔
石鳥居を抜けると左手に現れるのが、五重塔です。実は五重塔は過去に落雷により焼失しており、この塔は1818年に再建されたものになります。
高さは36mで全国では6番目に高い塔だそうです。
塔の真ん中にぶら下がる「心柱(しんばしら)」
五重塔の内部は吹き抜けになっていて、中心を貫く直径60㎝の心柱(しんばしら)というものがが鎖で吊り下げられています。
最下部は磁石の穴の中で10㎝ほど浮いているとか。強風や地震などで揺れても、この心柱が振り子のように動くことで重心は常に中心に保ち、振動を和らげる役目を果たしているそうです。
表門
こちらが表門で、「阿吽(あうん)」の仁王像が出迎えてくれます。獅子やバクなど82もの霊獣の彫刻が施されているので、近くで観察してみてくださいね。
表門の手前に受付がありますので、こちらで参拝券を購入します。
券売機が4台設置されていますので、そちらで購入しましょう。バーコード決済やカードなどは対応しておらず、唯一使えるのが交通系の「Suica」と「PASMO」です。
拝観料
大人(高校生以上) | 小・中学生 | |
東照宮拝観券 | 1,600円 | 550円 |
セット券 | 2,400円 | 870円 |
境内音声ガイド
東照宮境内にある29の建造物をわかりやすく解説してくれる音声ガイドサービスがあります。レンタル料は500円/日です。(日本語・英語・中国語に対応)
希望する場合は表門をくぐって正面に貸し出し場所がありますので利用してみてください。
神厩舎(しんきゅうしゃ)
表門をくぐり道なりに進むと、神厩舎が見えてきます。神厩舎は神馬をつなぐための厩(うまや)で、そこに猿の彫刻が施されています。
人の一生が8面16匹の猿によって表されていて、そのうちの〇の部分が有名な「三猿」です。「見ざる、言わざる、聞かざる」という3匹の猿はそれぞれ、目・口・耳を塞いでいるのがわかります。
下記のような説明が記されています。
幼いうちは、純真で周囲の影響を受けやすい。だから世の中の悪いことは見聞きせず、悪い言葉も使わせず、良いものだけを与えよ。この時期に、良いものを身に付けておけば、悪いものに触れ(対し)ても正しい判断(行動)ができる
日光東照宮説明文より引用
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陽明門
正面に見えるのが、国宝であり日光東照宮の中で一際存在感を醸し出している「陽明門」です。
豪華絢爛で美しいこの門は平成の大改修を終えて2017年に復活しました。
陽明門は12本の柱が支えているのですが、そのうち1本だけが上下逆さまに取り付けられています。間違えたのではなくあえてのこと。
これは「逆柱(さかさばしら)」と言うのですが、柱に刻まれているグリ紋と呼ばれる渦巻文様が、確かに1本だけ逆さまなんです。
逆柱についてはこのように書かれています。
完璧な状態にはすぐに魔が差し始めるとされ、立派なものであればあるほど意図的に文様の向きを変えたり造り残したりする。この下向きの彫刻も陽明門が未完の状態であることを示し、崩壊を防ぐために施されたと考えられている。逆柱は本殿と拝殿にも見られる。
陽明門「逆柱」説明文より
拝殿・本殿
陽明門の先に拝殿があります。御神体が祀られている神聖な場所です。こちらでしっかりお参りしましょう。
拝殿の前に建つ唐門の柱には昇り龍と降り龍が描かれています。上部には1本の木から造り出された精巧な彫刻が飾られており素晴らしい造りです。
奥宮
東照宮の本殿の裏には奥宮と言われる場所があります。奥宮は徳川家康公のお墓で、国の重要文化財にも指定されています。
奥宮へとつながる参道の手前には多くの参拝者をお出迎えしてくれているかのように「眠猫(ねむりねこ)」がいます。頭上↑ という看板があるのですが、気を付けていないと見逃してしまうほど意外と小さいです。
眠り猫の真裏には2羽の雀の彫刻があるのですが、猫が眠っていると雀が安心していられる、つまり世の中がそのくらい平和になってほしいと願ったもではないかと言われています。
しかし、眠っているように見せかけて家康公を守るためにいつでも飛び掛かる準備をしているのでは・・という説もあるんですよ。おもしろいですね!
参道
奥宮は日光東照宮の中で最も標高が高い場所に位置しており、巨木に囲まれた参道を進みます。雰囲気がガラッと変わり、神聖な場所であることを感じます。
奥宮までは207段の石段を登ります。真夏の猛暑日だったので結構しんどかったです。飲み物必須ですね。こちらの階段は1段1段を1枚岩で造っているそうでつなぎ目がありません。
奥社宝塔
こちらが家康公のお墓で、高さ5mもある宝塔になります。造られてから一度も開けられたことがないそうです。
こちらの宝塔を一周まわれるように道が整備されています。
叶杉(かのうすぎ)
奥宮には根元の祠(ほこら)のところで願いを唱えると成就するとされている樹齢600年の叶杉(かのうすぎ)というものがあります。
行列ができるほど人気のパワースポットです。
御守りと御朱印
拝殿でお参りをしたあと、御朱印と叶鈴守をいただきました。奥宮に参拝した方しか手に入らないので叶鈴守は大変おすすめですよ。
御朱印は書き置きのみで初穂料500円。叶鈴守は3色から選べて1つ1000円です。
本地堂
東照宮の敷地内には神道と仏教の両方の関連性をもっている本地堂 別名「薬師堂」があります。東照宮内で最も大きな建物です。
今まで知らなかったのですが、実はこの薬師堂、神社である東照宮内にあるのですが、お寺である日光山輪王寺の建物の一部なんだそうです。
輪王寺の本堂は東照宮の参道脇に建っており東照宮から歩いてすぐのところです。昔神仏分離令によってお寺である輪王寺と日光東照宮は切り離されてしまったとか。
このため薬師堂は東照宮の境内にありながら、輪王寺の所管ということになります。
鳴き龍
薬師堂で有名なのが「鳴き龍」です。薬師堂には34枚のヒノキ板がはめ込まれた鏡天井があるのですが、そこには縦6m、横15mの巨大な龍の絵が描かれています。
この龍の顔の下で拍子をカーンと打つと、音が共鳴してまるで龍の鳴き声のように音が響いてくるということから鳴き龍と言われています。
顔ではない場所で鳴らしてもそのような音は鳴り響かないので、とても不思議な現象ですよね。
御守りと御朱印
お寺の御朱印は躍動感のあるものが多くいつも感動します。御朱印は何種類かあるのですが、今回は巳年と辰年の限定となっている見開きで龍が絵が描かれた御朱印をいただいてきました。カッコイイですよね♪
鈴鳴龍守はカラーが豊富でお好きな色が選べます。この御守りは一般的な鈴と違って穴がありません。「運が逃げないように」という願いがこめられているからだそうです。
さらにこれらの御守りは神社のように1年で返納する必要がなく一生持ち続けてOKなんだそうですよ!
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まとめ
今回は栃木県日光市の歴史ある神社「日光東照宮」の参拝レポートをご紹介しました。
日本屈指のパワースポットで、とにかく見どころが盛りだくさんです。拝観料はかかりますが、豪華絢爛で素晴らしい建築物は一見の価値ありです。
ぜひ実際に参拝し、歴史に触れながら最高のパワーをいただいてきてくださいね。
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